B:遺跡・史跡

 最明寺山(羽角山)には貝塚や古墳が多数存在しており、このことは、縄文時代(今から6000年前)や古墳時代にこの地域に多くの人が生活をし、周辺に文化が存在していたことを示している。最明寺山周辺の古墳群は6世紀から7世紀にかけて築造された横穴式石室を持つ円墳群で地形と群集の状況から、羽根山や弘法山などの12支群に区別され、これまでに、91基の古墳が明らかとなったが、このうち12基については発掘調査が行われ、横穴式石室や副葬品などが見つかった。主な出土品は土師器、須恵器、金環、鉄製馬具、鉄鍬、玉類および人骨などである。このように六ツ美南部には、古くから人が定住し、文化が開けていたと思われる。

西尾軽便鉄道の戦前の写真をどうぞ!(早川さん提供)